Sliding Door House

さつま芋畑をのぞむ静かでのんびりとした環境にある住宅。隣には両親の住まいがあり、また互いの敷地の中を抜け道として近隣の住人が通っているような、おおらかな人間関係が残っている場所である。この自然や人とのつながりが十分に感じられるように、前面を大きな引戸のみで構成している。室内は採光・通風を取り込み、自然と共生する環境負荷の少ない住宅になっている。構造は地元の大工や職人の技術を活かせること、コスト的な合理性などから木造を前提とし、前面の壁を全てなくすために一部鉄骨を採用している。大きな引戸によって、日々変化する自然の風景や人とのコミュニケーションが良い刺激となり、生活に変化をもたらしている、豊かで楽しい住宅である。
所在地 茨城県
建物用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
延床面積 121.32m2
階数 2階
主要構造 木造、一部鉄骨造
竣工 2012.05
PHOTO BY HIROSHI UEDA